さて『片思い至上主義!』は、今回がついに最終回となってしまいました。編集サマとふたり、いろんな試行錯誤をしながらテーマ出しをして片思いを考察してまいりましたが、いかがだったでしょうか。
最後にみなさんに私からお伝えしたいのは、のんびりいきましょう、ということです。片思いを苦しくなく続けるには、焦らないこと、急がないことが一番だと思うのです。
私のところには、“どうしても今すぐ作家デビューしたいんです”などとメールしてくる人がいますけれど、デビューというのは、自分がしたくても出版社の都合もあるし、そう簡単にはいきません。恋愛もそれと同じで、相手の都合もあるので、こちらが今すぐお付き合いしたくても、なかなか簡単にいかないケースだって、あるのです。
うまくタイミングが合わないからといって彼と相性が悪いというわけでもありません。あきらめる必要もありません。長い目で見て、最後に自分が笑えればいいのですから。
私は作家になりたいと小説の応募を始めて、実際に作家になれたのは7年目のことでした。本当になりたい夢だったら、ちょっとやそっとダメだったくらいでは、あきらめることができません。恋愛だってそうではありませんか?
で、私自身の片思いはどうなったかと言いますと、もちろんまだ片思い中です。このままだとバレンタインのチョコも多分渡せませんが、あんまりそのことは気にしていません。
2月14日に絶対に思いを伝えなくちゃならないなんてきまりはないのです。いつか自然に伝えられる時がきたら、さらりと好意を匂わせればいいのだし、そういうチャンスが来るまでは、胸に秘めたままでもいいではないですか。
自分が楽しく、一所懸命、毎日を生きていれば、彼にもその楽しさが伝わると信じています。先日、10年前に好きだった人から連絡が来た私ですが、彼ももちろんホームページなどで私の活動を見聞きしていました。それで「楽しそうだなあ」、「頑張ってるんだなあ」と思って、連絡してくれたんだそうです。
もし私がグチグチと文句まみれになって、夢もなく、毎日飲んだくれて生きていたとしたら、彼は連絡をためらったかもしれません。
だから、恋の状況がどうであれ、日々、仕事や自分磨きに励もうと思っています。恋が停滞しているのなら、なおさらたっぷり時間もあるから、変身のチャンスですよ! 久しぶりに彼に会った時に「おっ、なんかステキになったね☆」って言われるのって気持ちいいじゃないですか。
とはいえ、片思いをしている人の中には、私も含め“恋をする準備がまだ整っていない”
という状況の人もいるかと思うのです。
私は別れたオットに殴られたりしていて、それがトラウマになり、恋愛することが怖くなりました。今でもまだ少し怖いです。そのうえ仕事がかつてないくらい忙しくなり、恋のチャンスがちらほら訪れても、デートするヒマすらなくなってしまったのです。
恋も仕事も上手に手に入れられる人もいますけど、私の場合、仕事がうまくいかないと気持ちが落ち着きません。それに、まだまだ最高だと思える作品を作り上げていません。自分が心から満足できる作品が書き上がった時、そうしたら、やっと恋をする準備が整うんじゃないかなとは思ってたんですけど……。
でもね、やっと自分でも最近、これは我ながら傑作だ! と思える作品ができつつあります。今月からスタートした新潮ケータイ文庫での連載『この世の隅』です。これで、ほんの少し自分に自信がついた気がします。
このプチ自信をバネに、もしかしたら、これからは、もうちょっと積極的に、大好きな彼に接することもできるかもしれません。私が心ひそかに抱いているこの片思いが、いつの日か、ひと晩だけでもいいから、叶うといいですよね☆
とはいえ、もうすぐバレンタインですがとてもじゃないけど渡す勇気もなく……。
まだまだ私の片思い、当分続いてしまいそうです!
さてこの『片思い至上主義!』ですが、もしかしたらそのうち形を変えて、超パワーアップして、みなさんにお目にかかることもあるかもしれません。
今回の連載で書きそびれた“彼にいやがられない上手な片思いのしかた”や“恋人の次に大切な人になる方法”など、片思い的ノウハウを発表する機会も作っていこうと思っています!
それではまたお会いする日までみなさん、お元気で! それと私の小説には片思いのシチュエーションが結構多いので、よかったらぜひ読んでみてくださいね☆
内藤みか

